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振袖の色や柄には意味があった!気をつけるべき色柄は?振袖の帯の色についても解説

振袖の色や柄には意味があった!気をつけるべき色柄は?振袖の帯の色についても解説

成人式の「振袖」の色や柄には、意味があることを知っていますか?

日本人は古くから、着物の色や柄に表現したいイメージや意味をのせてファッションを楽しんできました。
振袖にも昔から受け継がれてきた伝統的な色柄に意味がこめられています。

今回は、そんな振袖の色や柄の種類や意味についてくわしく解説します。

振袖のデザインに込められる意味やイメージを知ることで、成人式の振袖選びがより楽しくなるはずです。

そもそも成人式で振袖を着る意味とは?

振袖の色や柄には意味があった!気をつけるべき色柄は?振袖の帯の色についても解説

毎年成人式では、スーツ姿の男性と振袖姿の女性を多く目にします。

そもそも、なぜ成人式で女性は振袖を着るのでしょうか?
成人式で振袖を着る意味は、主に以下の2つです。

【成人式で振袖を着る意味】

  1. 成人のお祝いに晴れ着を着る風習
  2. 女性の厄年(19歳)に厄除けとして身につける

理由①成人のお祝いに晴れ着を着る風習

成人を祝う行事である成人式には、昔から男女ともに晴れ着(礼装)を着る風習があります。

成人式のはじまりは、奈良時代の男子が成人したことを示す儀式がもととされています。

現在の成人式の形になったのは戦後すぐのこと。
成人を祝うイベントとして各地で「成人式」が行われるようになりました。

成人式は「通過儀礼」とよばれる公式な行事なので、男女ともにもっとも格の高いフォーマルな服装でのぞむのがマナーです。

未婚女性のもっとも格の高い装い=第一礼装である「振袖」は、成人の節目の衣装としてふさわしい晴れ着といえるでしょう。

理由②女性の厄年(19歳)に厄除けとして身につける

振袖には厄年の厄除け・厄払いの意味もあります。

女性は19歳の年にはじめての厄年をむかえます。
昔から厄年には「長いもの」を身につけるとよいとされ、袖の長い振袖&長い帯は厄除けにぴったりのアイテムです。

振袖は「長い袖で厄を振り払う」と信じられ、厄年の災難や病気から身を守る厄払いと清めの意味が込められています。

昔からの厄払いの習慣が、現在の成人式でも振袖を着る理由のひとつといえるでしょう。

晴れ着である振袖の色や柄に悪い意味はない!

振袖の色や柄には意味があった!気をつけるべき色柄は?振袖の帯の色についても解説

成人式を迎える方の親御さんで
「振袖で選ばないほうがいい色や柄はあるの?」
と気にされる方もいらっしゃいます。

そんな方もご安心ください。
晴れ着である振袖には、そもそもよくない意味やイメージのあるデザインは使用されません。
基本的には好みの色と柄の振袖を選んでOKです。

ただし、色や柄に込められる意味を知ることで「振袖を選ぶ際の楽しみが増えた」という方は多くいらっしゃいます。

これから振袖を選ぶ方は、紹介する振袖のデザインの意味やイメージをぜひ参考にしてみてください。

振袖の「色」の種類と意味

振袖の色や柄には意味があった!気をつけるべき色柄は?振袖の帯の色についても解説

成人式の振袖の「色」には、古くから伝わる意味やイメージがあります。

振袖の地色に多い色の種類と特徴についてみていきましょう。

すべての基本となる「赤・青・黄・白・黒」

赤・青・黄・白・黒の5色は、すべてのベースとなる色とされています。
陰陽五行説に由来する基本の色で、振袖の地色にも多くみられるカラーです。

「赤」は古くから神聖な色とされ、邪気を払う力があると信じられてきました。
太陽や炎を象徴する赤は、華やかで力強いイメージ。
紅白などおめでたい色としても馴染みの色です。
厄除けと晴れ着の意味をもつ振袖に、赤はぴったりの色といえます。

「青」は空や海を連想させ、知性や落ち着きを感じさせる色です。
仏教の七宝のひとつ「瑠璃」の色でもある青は、古くから高貴で神聖な色とされます。
日本では「藍色」が衣服の色として広く親しまれてきたことから、着物で人気の色として振袖にもさまざまな青色が使われます。

「黄」は明るく元気なイメージで、春を象徴する色とされています。
黄色は収穫時の稲穂の色でもあり、豊かさを感じさせます。
琉球では王家のみが使用できる格の高い色としても有名です。
振袖では明るい黄色はポップなイメージ、からし色などのくすんだ黄色はレトロなイメージで着こなすことができるでしょう。

「白」は清らかな印象で、清潔感や純粋さを感じさせる色です。
平安時代には優美さや上品さを表現する色として重宝されました。
透明感のあるイメージの白は、振袖の人気色のひとつ。
あわせる小物の色で振袖全体の雰囲気が変わるので、自分らしいコーディネートが楽しめます。

「黒」は冠婚葬祭で身につけることの多い色です。
古くから神秘的な色とされてきた黒は、着物でも黒紋付や黒留袖などのフォーマルな装いで用いられます。
黒の振袖はクールでかっこいいイメージで、大人っぽさや強さを表現したい方に多く選ばれています。

落ち着いた癒しの色「緑」

「緑」は木や草などの自然をイメージさせる癒しの色です。
すくすく伸びる竹の色でもあることから、日本では古くから若さや成長を意味する色とされてきました。
緑色はどんな色とも相性がよく、とくに振袖に描かれることの多い花柄にも馴染む地色といえるでしょう。

平安時代にも流行した「ピンク」

可憐で上品な印象の「ピンク」は、古くから日本で愛されてきた色のひとつです。
平安時代にも濃いめのピンク色が流行したと伝わっています。
桜や桃の花の色でもあり、柔らかく優しい雰囲気で振袖を着こなしたい方にぴったりの色です。

優雅で高貴なイメージの「紫」

「紫」は、日本だけでなく世界中で高貴な色として認識されている色です。
冠位十二階でも最高位の色であり、皇室のイメージカラーでもあります。
優雅で気品のある紫色は、振袖を大人っぽくシックに着こなしたい方におすすめしたい地色です。

振袖の「柄」の種類と意味

振袖の色や柄には意味があった!気をつけるべき色柄は?振袖の帯の色についても解説

振袖には、色だけでなく「柄」にもさまざまな意味がこめられています。

日本では古くから親しまれてきた「古典柄」があります。
なかでもおめでたい意味をもつ「吉祥文様」は、振袖の柄の定番です。

代表的な古典柄とこめられる意味についてみていきましょう。

古くから愛される「松竹梅」

縁起のよい柄として有名な「松竹梅」は、振袖でも人気の柄のひとつです。

寒い冬でも緑を絶やさない松、寒中でもまっすぐに伸びる竹、早春に花を咲かせる梅は、古来より中国で尊ばれてきました。
日本でも古くからおめでたい柄とされ、お祝いごとには欠かせないモチーフです。

吉祥文様である松竹梅は晴れ着である振袖の柄にふさわしく、新春にむかえる成人式にもぴったりの柄といえるでしょう。

日本でうまれた吉祥文様「橘(たちばな)」

古来日本で果物のみかんを意味した「橘(たちばな)」も、おめでたい意味のこもる古典柄です。

実のなる橘は、長寿や子宝を象徴する縁起のよい植物としてさまざまな場面で使われてきました。
お正月の鏡餅のうえにみかんがのせられるのもおめでたい意味からです。

橘の柄は丸みがあってかわいらしいこともあり、振袖の柄としても人気があります。

橘の柄は、娘の成人のお祝いとともに健やかな今後を願う意味を込められる振袖モチーフのひとつです。

縁起のいい華やかな柄「熨斗(のし)」

リボンのような「熨斗(のし)」も吉祥文様として多くの振袖にデザインされています。

もとはアワビを乾燥させた「のしあわび」のことで、縁起物としてお祝いごとで使用されてきました。現在も簡略化された熨斗がご祝儀袋に添えられています。

「長いもの」を身につけるとよいとされる厄年の厄除けとしてもぴったりのモチーフです。

振袖では熨斗の中に華やかな文様を描いてデザインされることが多く、流れのある美しい柄として人気を集めています。

振袖の帯の「色」にも意味がある?

振袖の色や柄には意味があった!気をつけるべき色柄は?振袖の帯の色についても解説

振袖にあわせる「帯」を何色にするかも悩むポイントです。

振袖全体の印象に強く影響するのは振袖の色ですが、コーディネートにこだわりたい方は帯の色のもつイメージまで考えて選ぶのがよいでしょう。

帯の「色」のもつイメージ

振袖にあわせる帯の色には、以下のようなイメージがあります。

振袖の帯は、普段のアクセサリーをイメージするのがおすすめです。

ゴールドの帯は豪華でエレガントなイメージ、シルバーの帯はクールでかっこいい印象など、好みやなりたいイメージを帯の色で表現することができます。

帯の色は振袖にあわせて選ぼう

基本的に振袖の帯の色は、振袖の色やテイストにあわせて選べば間違いがありません。

振袖にあう帯の中から、好みのコーディネートのイメージで帯を選ぶのがおすすめ。

全体をすっきりまとめたいなら振袖と同系色の帯、メリハリのあるはっきりした印象にしたいなら振袖と帯でコントラストをつけるなど、帯の選び方によって振袖全体の雰囲気を変えることができます。

振袖と同じく振袖の帯にはさまざまなデザインがあるので、SNSのコーディネートやお店のスタッフの意見などを参考に選ぶとよいでしょう。

まとめ

今回は、振袖の色や柄に込められる意味を紹介しました。
振袖は一生に一度の成人式で身につける特別な晴れ着なので、色や柄のもつ意味やイメージも考慮して選ぶのも素敵ですね。

振袖専門店・花てまりでは、さまざまな色柄の振袖をバリエーション豊富にご用意しています。

古典柄からトレンド柄まで幅広いデザインの振袖が並ぶので、色や柄に込められる意味から振袖を選びたい方にもおすすめです。

たくさんの振袖の中から運命の一着を選びたい方は、ぜひ一度花てまりにご相談ください。

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